アップスタイルとは?
昨今のアップスタイルのデザインとは違ったアップスタイルですがデザイン全ての基本スタイルを紹介します。 基本スタイルをマスターしたヘアーデザイナーとそうでないヘアーデザイナーとでは仕上がりが一味違うのでは?
『新日本髪・結綿(ゆいわた)』 このスタイルは、『結綿(ゆいわた)』と言い、江戸末期〜大正時代にかけて下町の若い娘に愛用され 髷(まげ)の中央に鹿の子を巻くのが、特徴です。結綿(ゆいわた)の名は、真綿を結んだ形に似ているので 名付けられたと言われ、髷(まげ)を真上から見ると"おかめ"の顔に見えます。
『新日本髪・桃割れ』 このスタイルは、『桃割れ』と言い13歳〜20歳位までの娘が、結った若さを代表するアップスタイルです。 純日本髪の桃割れの場合は、鹿の子は、下側のみですが、新日本髪では、髷(まげ)の毛量の関係で上下に鹿の子を出します。
『アップスタイルの名称とイメージ(毛流れ)』 アップスタイルの各部分の名称を解説致します。まずフロント部分を「前髪」と言います。 次にトッブの部分を「髷(まげ)」と言い、この位置をどこに決めるかでアップスタイルが、決まります。 次にサイド部分を「びん」と言います。バック〜ネープにかけての部分を「たぼ」と言います。 次にびん部分の上側を「びん窓」と言い下側を「びん尻」と言います。 最後のイラストを見て頂くと毛流れが、3通りのデザインですが、少しゆるんだアップスタイルは、粋なイメージです。 上に向かった毛流れのアップスタイルは、モダンなイメージです。 少し斜め横の毛流れのアップスタイルは、可憐なイメージになります。 同じトップポイントのアップスタイルでも毛流れの方向を変えるだけでイメージが、変わります。
『顔型別のアップヘアースタイル』
上のイラストは、顔型別のアップスタイルです。左は、「丸顔のタイプ」です。 丸顔は、前髪を高くするのが、ポイントで全体的に縦のラインを強調するのが、ベストです。 叉、サイドのシルエットが、はっきり出ないように軽く丸みを持たせるのもポイントです。 真中は、「四角顔のタイプ」でフロントに曲線を出し毛流れ全体にも曲線的なデザインにして 顔に丸み感を与えるアップスタイルが、オススメです。 右は、「三角顔タイプ」でトップにボリューム(高さ)を持たせ頬からのシルエットで丸みを出します。
左は、「逆三角顔のタイプ」でトップのボリューム(高さ)を抑え全体に小さくまとめ前髪に曲線を出します。 真中は、「面長顔のタイプ」でアンバランスなデザインで高さを抑えサイドに丸みを出したデザインが、ベストです。 右は、「たまご顔タイプ」でどんなスタイルでも似合います。自分の条件・好みでベストスタイルを選べます。 このページで紹介しているアップスタイルなどは、懐かしさを感じられると思いますが、 決して古いとは、言えません。なぜなら、これがアップスタイルの基本だからです。 ★ POCHETTEのテクニカル資料からの引用につき『無断転用厳禁』です。
|